夜間診療科– night –

夜間診療科ってどんな診療科?

動物病院の夜間診療科をご存知ですか?

夜間診療科では、診療時間外である夜間などに急に体調を崩してしまった犬や猫を対象に、緊急対応を行う診療科です。
犬や猫は突然の体調変化を起こすことも多く、深夜や早朝に急な症状が現れることがあります。
中には放置すると命に関わる重篤な疾患もあるため、夜間でも適切な診療を受けられる体制が重要になります。

当院では夜間帯にも対応可能な獣医師・看護師体制を整えており、救急処置をはじめ、必要に応じて入院管理や検査、手術にも対応できるよう準備を行っています。
「こんなことで夜間に受診していいの?」と迷うような場合でも、お気軽にご相談ください。

夜間診療でよく見られる主な症状

夜間診療で多く見られる症状には、以下のようなものがあります。

嘔吐・下痢

突然の嘔吐や下痢は、消化器疾患や誤食、感染症などの可能性があります。
繰り返す嘔吐や、血便が出ている場合は特に注意が必要です。
水分が摂れず脱水が進行すると、命に関わるリスクもあるため、早めの対応が大切です。
様子を見ずに夜間診療科へお問い合わせください。

呼吸が苦しそう、チアノーゼがある

苦しそうに息をしている、チアノーゼが出ているなどの場合は、呼吸器や心臓のトラブルを示していることがあります。
放置すると呼吸困難に陥り、深刻な状態に進行することもあります。
とくに心疾患などの持病がある場合には治療中かどうかや内服薬などがわかると夜間の診察に役立ちます。

けいれんを起こした

突然のけいれんやふらつきは、神経系の異常、低血糖、中毒などが原因となっている可能性があります。
けいれんが止まらない、繰り返す場合は特に危険であり、夜間でもすぐに対応が必要です。
可能であればけいれん状態の動画を撮影しておくと、診察時に役立ちます。

出血が止まらない、外傷がある

事故やケガによる外傷、出血、骨折なども夜間診療で多い症例です。
また、「原因がわからないけど鼻血や歯茎からの出血がある」といった出血傾向も、血液疾患や中毒を疑う必要があります。
応急処置の後、必要に応じて入院や外科手術を行います。

寝ているチワワ

夜間診療でよく見られる主な犬の疾患

夜間救急科でみられる犬の病気には、緊急性が高いものが多くあります。

以下のような犬の疾患が多く来院されるためご紹介しましょう。

異物誤食

異物誤食とは、おもちゃや紐などを飲み込んでしまうことです。
ひどいときは飲み込んだものが腸に詰まってしまい、腸閉塞を起こすこともあります。
内視鏡での摘出処置や、緊急手術が必要になるケースも少なくありません。
症状としては、

  • 繰り返し嘔吐すると
  • ぐったりする
  • 腹部を痛がる

などがあります。

誤食したものがわかっている場合には、写真や誤食した残りを持っていくと診察がスムーズです。
誤食したものが玉ねぎやチョコレートなどの場合には、中毒を起こすこともあるため、早急な対応が必要です。

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は、心臓内の弁がうまく閉じなくなることで血液が逆流し、心臓に負担がかかる病気です。
高齢犬に多い僧帽弁閉鎖不全症では、夜間に突然呼吸困難を起こして救急搬送されることがあります。
舌が紫色になるチアノーゼや激しい咳、呼吸の荒さが見られたら危険信号です。

酸素吸入や利尿剤の投与など、迅速な処置が命を救うためには欠かせません。
心疾患を持つ子は夜間急変する可能性もあるため、様子に注意しておきましょう。

てんかん

てんかんは脳の神経細胞が一時的に過剰に興奮して、けいれんや意識消失などの発作を起こす病気です。
年齢や犬種にかかわらず見られます。
てんかんの発作は、予兆なく起こることも多いため、夜間診療科でもよくみられる疾患です。

発作が止まらない「重積発作」になると、脳へのダメージが大きく命に関わることもあります。

  • 5分以上発作が続く
  • 短時間に2回以上くり返す
  • けいれん後も意識がはっきり戻らない

といった症状がある場合には、すぐに受診してください。

また、初めての発作で、てんかんかわからないという場合にはてんかん症状の動画を撮影しておくと診断の目安になります。

外傷・骨折

交通事故や高所からの落下、他の動物とのケンカによる外傷や骨折も夜間に多く見られる緊急疾患です。
外から見える出血やケガだけでなく、内臓の損傷が隠れていることもあります。

夜間診療科では止血や応急処置を行い、必要に応じて画像検査や手術を行うことで命を守ります。
出血がある場合や、足が変な方向に曲がっている場合には当科を受診してください。

ベッドにいるトイプードル

夜間診療でよく見られる主な猫の疾患

猫の夜間救急では、犬とは異なる病気が多く見られます。
特に泌尿器や血栓のトラブルが目立ちます。
以下のような猫の疾患についても注意が必要です。

尿道閉塞

尿道閉塞は特にオス猫に多く、結石などが原因で尿道が詰まり、排尿ができなくなる病気です。
トイレに何度も行くのに尿が出ていない、鳴きながら排尿姿勢をとっているなどの様子が見られた場合は、早急に受診が必要です。

尿がまったく出なくなると、腎臓にも負担がかかり、急性腎障害や尿毒症などの命に関わる状態に進行します。
夜間でもすぐにカテーテル処置や入院管理が必要になることが多いため、見逃さずにご相談ください。

肥大型心筋症・動脈血栓塞栓症

肥大型心筋症は中高齢の猫に多くみられる心臓の病気です。
心臓の筋肉が分厚くなることで心機能が低下し、肺水腫や胸水、呼吸困難を引き起こします。
重症例では血栓ができて、後ろ足が動かなくなる(動脈血栓塞栓症)こともあります。

以下のような症状がある場合は緊急対応が必要です。

  • 舌が紫色(チアノーゼ)になっている
  • 息が苦しそう、口を開けて呼吸している
  • 突然後ろ足を引きずる
  • 後ろ足が冷たく動かなくなる
  • はげしく鳴き叫んでいる

血栓が関与する場合、時間との勝負になるため、迷わず夜間診療科へご連絡ください。

異物誤食

猫もひも状のものやおもちゃ、ジョイントマットなどを誤って飲み込むことがあります。
犬よりも腸閉塞や腸穿孔を起こしやすく、命に関わることもあるため注意が必要です。

症状としては、

  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 元気消失
  • 腹部の痛み

などがあります。
誤食の可能性がある場合には、誤食した物の一部や写真をお持ちください。

てんかん

てんかんは、脳の神経細胞が一時的に異常な興奮を起こすことで、けいれんや意識消失などの発作を引き起こす病気です。
猫では犬に比べて発作の頻度が少なく、症状もわかりにくい傾向があります。

猫のてんかん発作は、犬のように全身を大きくけいれんさせるだけでなく、

  • 顔面のピクつき
  • 突然の興奮や暴走
  • 意味のない行動(空を噛む、壁をじっと見るなど)

として現れることもあります。
そのため、発作かどうか分からず見逃されることも少なくありません。

猫でけいれん発作が見られた場合、てんかん以外にも脳腫瘍や中毒など、命に関わる疾患が背景にあることも多くあります。
てんかんかどうか分からない場合も、夜間すぐに受診することをおすすめします。
特に以下のような場合は緊急性が高いです。

  • 発作が5分以上続いている
  • 数時間のうちに何度もけいれんを起こしている
  • 発作後も意識がはっきり戻らない
  • 高齢猫で、ふらつき・目の異常など他の症状もある

可能であれば、発作の様子や気になった行動をスマートフォンなどで撮影して当院へご連絡ください。

出血・骨折

高所からの落下や事故、ケンカによるケガも猫では見られます。

とくに外に自由に出られる猫の場合は、交通事故や他の動物とのケンカで大きなケガをすることがあります。
室内飼育でも誤ってベランダから落ちる事故などがあるため注意が必要です。

  • 出血している
  • 足を引きずる
  • 呼吸が荒い

といった症状がある場合には、夜間でも速やかな受診をおすすめします。
キャットタワーなど比較的高さの少ない家具からの落下でも指などを骨折していることがあります。
少しでも、違和感がある場合にはまずご連絡ください。

夜間診療を受ける際のポイント

夜間診療を受ける場合には、以下の点がポイントです。

  • 必ず当院へご連絡をしてからご来院ください(対応の準備をスムーズに行えます)
  • これまでの病歴やお薬情報がわかるものをご持参いただけるとスムーズです
  • 急変の兆候がある場合は、すぐ来院を
夜の柴犬のシルエット

当院の夜間診療体制について

当院では、夜間帯の急変にも対応できるよう、医療体制を整えています。

夜間診療科を受診したい場合は、下記の公式LINEにご登録のうえ、まずはメッセージをお送りください。
基本的には24時間、院長が直接確認し、できる限りの対応をいたします。

対応が難しい場合や、メッセージに気づけないこともございます。
その点はご理解・ご了承いただけますと幸いです。
メッセージのみのご相談については、無料対応となっております。

ご相談の内容により、緊急の措置が必要と判断した場合は、伊那竜東動物病院にて診療時間外でも対応させていただきます。

診療費につきましては、夜間診療費が加算されますことをご理解ください。

夜間診療費に関しては、以下のとおりです。

時間帯夜間診療費
19:00〜21:00 10,000円
21:00〜23:0015,000円
23:00〜20,000円

「朝まで様子を見ていいのか迷う」
「他の病院が閉まっていてどうしたらいいかわからない」
そんな時には、どうぞ当院にご相談ください。
大切なご家族の命を守るために、私たちはいつでも全力でサポートいたします。

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診察時間
9:00〜11:30
17:00〜18:30