猫の避妊・去勢手術について
- 発情期の鳴き声がうるさい
- 気性が荒い
- 生殖器の病気が心配
このような悩みをお持ちではありませんか?
避妊・去勢手術を行うことで解決できるかもしれません。
避妊・去勢手術は猫を飼っている方なら、動物病院で一度はおすすめされたことがあると思います。
このページでは、猫の避妊・去勢手術のメリット・デメリットや手術の流れについて詳しく解説します。
当院では、猫の避妊・去勢手術を行っています。
猫の避妊・去勢手術をご検討の方はお気軽にご相談ください。

猫の避妊・去勢手術とは?
猫の避妊・去勢手術とは、猫の生殖機能をなくす手術です。
メスの避妊手術では卵巣や子宮を摘出し、オスの去勢手術では精巣を摘出します。
オスの去勢手術は傷口が小さく、日帰りで行えることがほとんどです。
メスの避妊手術は開腹手術となるため、1泊の入院が必要になる場合があります。
避妊・去勢手術のメリット
猫の避妊・去勢手術には、次のようなメリットがあります。
- 病気の予防
- 問題行動の抑制
- 望まない妊娠を防ぐ
それぞれ詳しく解説していきましょう。
病気の予防
避妊・去勢手術は、生殖器に関連する病気の予防につながります。
メス猫では
- 乳腺腫瘍
- 子宮蓄膿症
- 卵巣・子宮の腫瘍
などの病気を予防することができます。
特に乳腺腫瘍は避妊手術をすることで、高い確率で防ぐことができる病気です。
オス猫では
- 精巣腫瘍
- 前立腺肥大
などを予防することができます。
問題行動の抑制
避妊・去勢手術を行うことで、次のような問題行動を軽減できます。
- マーキング(スプレー行動)の軽減
- 発情期のストレスや大きな鳴き声を減らす
- 攻撃性やケンカの抑制
特にオス猫は発情期になると強い縄張り意識を持ち、マーキングや外へ出たがる行動が増えることがあります。
去勢手術を行うことで、発情によるストレスが軽減し、落ち着いた性格になることが多いです。
メス猫も発情期には大きな声で鳴いたり、そわそわしたりすることが増えます。
避妊手術をすることで、こうしたストレスをなくしてあげることができます。
望まない妊娠を防ぐ
避妊・去勢手術を行うことで、意図しない妊娠を防ぐことができます。
猫は室内飼いでも発情期に窓やドアから脱走してしまうことがあり、外で暮らす猫との後輩で野良猫が増える原因になります。
猫は1年に2〜3回発情し、1回の出産で4〜6匹の子猫を産むことも珍しくありません。
不幸な命を増やさないためにも、避妊・去勢手術は大切です。

避妊・去勢手術のデメリット
避妊・去勢手術にはデメリットも存在します。
主なデメリットについて解説していきましょう。
手術のリスク
避妊・去勢手術には全身麻酔が必要なため、リスクがゼロではありません。
特に高齢猫や持病のある猫は、麻酔のリスクが高まるため、事前検査が重要になります。
手術前にしっかり健康チェックを行い、リスクが少ないタイミングで手術を受けることが大切です。
太りやすくなる可能性
避妊・去勢手術をすると、ホルモンバランスが変化することで食欲が増し太りやすくなることがあります。
- 食事管理をしっかり行う
- 手術後は運動量を維持する
こうした対策をすることで、肥満を防ぐことができます。
手術を受ける適切な時期
猫の避妊・去勢手術は、生後6か月~8か月ごろが推奨されます。
時期 | 特徴 |
生後6か月前後 | 初回発情前に避妊すると、乳腺腫瘍のリスクが大幅に低下 |
1歳前後 | 体が成長してからの手術で、体への負担が少ない |
成猫・シニア猫 | 手術は可能だが、麻酔リスクが高まるため慎重に判断 |
特にメス猫は初回発情前に手術を受けることで、病気予防の効果が高まるため、適切な時期を逃さないようにしましょう。
避妊・去勢手術の流れ
避妊・去勢手術は、事前の健康チェックをしっかり行い、計画的に進めることが大切です。
手術前には、血液検査・レントゲンなどで麻酔のリスクや病気が隠れていないかを確認するため、手術日は余裕をもって決めましょう。
避妊・去勢手術は緊急でやる必要はない手術なので、事前に診察を受けておくことで手術をより安全に行えます。
猫の体調に問題がなければ、手術当日は絶食絶水をしてもらい、麻酔をかけて手術を行います。
ご家族が猫の絶食を忘れて、手術日が延期になってしまうこともあるので注意が必要です。
術後は傷口を舐めないようエリザベスカラーや術後服を着用し、1週間ほどで抜糸を行います。
術後も体調や食欲に変化がないかよく観察して、必ず診察を受けるようにしましょう。
猫の避妊・去勢手術をご検討の方は、手術の計画を立てるためにもぜひ一度お問い合わせください。

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