犬にもコンタクトレンズをつける?|犬の新しい角膜の病気の治療方法
人間の世界でコンタクトレンズを装着することは当たり前のこととされています。
でも実は犬でもコンタクトレンズをつけることがあるのをご存知でしょうか?
犬では病気の治療のためにコンタクトレンズをつけることがあります。
今回はこのコンタクトレンズが
- どんなときに使われるのか
- メリット
- デメリット
について解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、動物病院で
「コンタクトレンズが必要です」
と言われた際に正しくコンタクトレンズが使えるようになっていていただけると幸いです。
犬のコンタクトレンズとは
犬のコンタクトレンズは角膜の病気の治療に使われる道具です。
人間のコンタクトレンズの使用用途と違い、視力を矯正する機能はありません。
犬のコンタクトレンズは治療目的で用いられる医療器具のため、一般の方は購入できず、動物病院で獣医師の処方のもと手に入れることができます。
その際はコンタクトレンズをそのまま処方されるのではなく、獣医師によって犬にコンタクトレンズを装着した状態で処方されることが多いです。

犬のコンタクトレンズはどんな目的で使われる?
犬のコンタクトレンズは角膜の病気のときに使われます。
犬の角膜の病気には以下のものが挙げられます。
- 角膜上皮びらん
- 角膜潰瘍
- デスメ膜瘤
これらの病気は治りづらく、通常の治療で治らないような難治性の場合にコンタクトレンズが使われることが多いですね。
コンタクトレンズは
- 角膜保護
- 疼痛緩和
- 治癒促進
の目的で使われます。
ここからはそれぞれの目的について解説します。
角膜保護
コンタクトレンズは角膜保護の目的で使われます。
角膜は眼球の一番外側に存在する膜です。
そのため、外界の刺激に常にさらされています。
外界の刺激にはほこりや砂などの異物だけではなく、逆さまつげなどにより目に毛が入ることも含まれます。
コンタクトレンズはこれらの外界の刺激から角膜を保護する機能が備わっています。
疼痛緩和
コンタクトレンズは疼痛緩和の目的でも使われます。
角膜の表面に刺激があると、神経刺激による痛みを感じます。
特に角膜疾患がある場合に感じる痛みはとても強く、目を開けられないほどの場合もありますね。
また、角膜疾患を発症しているときは、角膜を触らないとできない検査や角膜に対する手術が必要になることがあります。
これらの痛みを和らげるのにもコンタクトレンズは役立ちます。
治癒促進
コンタクトレンズは角膜の治癒促進もしてくれます。
特に傷ついた角膜の上皮の傷の修復に役立ちますね。
角膜疾患には点眼薬も必要になることがほとんどです。
コンタクトレンズを装着していると、点眼薬がコンタクトレンズの裏側に浸透し、点眼薬を保持することができます。
点眼薬を保持させると、点眼薬の効果を長時間発揮させることができ、治癒を促進することができます。

コンタクトレンズの注意点
犬のコンタクトレンズの装着後は以下のようなトラブルが発生することがあります。
- 外れる・ずれる
- 異物混入による角膜疾患が悪化する
それぞれについて解説していきます。
外れる・ずれる
犬のコンタクトレンズは外れたり、ずれることがあります。
これには
- コンタクトレンズの形が合っていない
- コンタクトレンズ装着後の管理が不適切
などが原因となって発生します。
犬にはさまざまな犬種や体格がありますよね。
犬の眼球の形も犬種や体格によって異なります。
そのためコンタクトレンズも、犬種や体格に合わせて複数の形状が存在します。
コンタクトレンズを装着時は獣医師の指導の下適切なサイズのコンタクトレンズを装着する必要がありますね。
また、コンタクトレンズが外れたりずれたりした場合には、再度サイズを測定する必要がある場合もあります。
コンタクトレンズの装着後は、目を擦り付けたり、かいてしまわないようにエリザベスカラーを装着する必要もあります。
エリザベスカラーをどうしても装着できない犬ではコンタクトレンズが外れてしまうことが増えてしまいますね。
異物混入により角膜疾患が悪化する
コンタクトレンズは装着時に異物が混入することがあります。
そのため、コンタクトレンズは清潔な環境下、手技で装着する必要があります。
コンタクトレンズに異物が混入するのは不適切な方法で装着されたときが多いです。
コンタクトレンズが自宅で外れてしまった場合に、それを拾って再装着される飼い主様もいらっしゃいますが、これは絶対にしてはいけません。
コンタクトレンズ装着時は必ず動物病院で獣医師に行ってもらいましょう。
まとめ
犬のコンタクトレンズは病気の目に対して使われるため、人間のコンタクトレンズよりもデリケートに扱う必要があります。
もし愛犬が動物病院でコンタクトレンズの装着を勧められたら
「私も使ってるし似たようなものだよね」
と軽視せず、獣医師の指導のもと適切に使っていただけますと幸いです。
当院では眼科診療に力を入れています。
コンタクトレンズの使用や眼科疾患についてお困りごとがありましたら、いつでも当院までご相談ください。
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