犬のワクチン– vaccine –

犬のワクチンについて

ワクチン接種は、犬が感染症から身を守るために必要な予防策です。
ワクチンを接種しないと犬が重篤な病気にかかるリスクが高くなります。

「うちの犬は室内飼いだから大丈夫」
「ワクチンって必要なの?」
「どのワクチンを打てばいいのかわからない」
と思っている方はいませんか? 

このページでは犬のワクチンについて、種類・接種スケジュール・副作用のリスクなどを詳しく解説します。

犬のワクチン

犬のワクチンにはどんな種類があるの?

犬のワクチンには、「混合ワクチン」と「狂犬病ワクチン」の2種類があります。
それぞれのワクチンについて説明していきます。

混合ワクチン

混合ワクチンは犬が感染しやすいウイルスや細菌に対するワクチンです。
病気の種類に応じて6種や10種などがあります。

ワクチンで予防できる代表的な病気には

  • ジステンパー
  • パルボウイルス感染症
  • 犬伝染性肝炎
  • アデノウイルス2型感染症
  • ケンネルコフ
  • レプトスピラ症

などがあります。
特にジステンパー、パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎、アデノウイルス2型感染症のワクチンは全ての犬で接種するべきと考えられているワクチンです。

何種のワクチンを選べばいい?

犬の生活環境によって、必要なワクチンの種類が変わります。
室内飼いや他の犬と接触が少ない犬は6種を、川や山に行くことが多い犬は レプトスピラ症対策で10種を選択するのがおすすめです。
どのワクチンを選べばいいか迷う場合は、当院でご相談ください。

狂犬病ワクチン

狂犬病は、すべての哺乳類に感染するウイルス性の病気で、一度発症するとほぼ100%死に至る怖い病気です。
日本では法律で狂犬病ワクチンの年1回の接種が義務付けられています。

「日本は狂犬病がないから接種しなくていいのでは?」と思うかもしれませんが、海外からウイルスが持ち込まれる可能性もあるため、万が一のためにしっかり予防しましょう。

注射を打たれるトイプードル

ワクチンの接種スケジュール

ワクチンの接種時期は、子犬と成犬で異なります。

子犬の場合

接種時期ワクチンの種類
生後6~8週齢1回目の混合ワクチン
生後9~12週齢2回目の混合ワクチン
生後14~16週齢3回目の混合ワクチン
生後3か月以降狂犬病ワクチン(法律で義務)

子犬の免疫は母犬の母乳から得るため、生後すぐにワクチンを打っても十分な効果が得られません。
そのため、数回に分けて接種し、免疫をしっかりつける必要があります。

成犬の場合

接種時期ワクチンの種類
年1回混合ワクチン
年1回(法律で義務)狂犬病ワクチン

ワクチン接種の副作用は大丈夫?

ワクチンは、まれに副作用が出ることがあります。

ワクチンの副作用には

  • 注射した部分が腫れる
  • 元気がなくなる
  • 軽い発熱

などの症状が出ることがあります。
まれにアナフィラキシーショックを起こし、顔の腫れや呼吸困難などの症状が出ることも。
ワクチン接種後に激しい運動をすると、副作用が出やすくなることがあるため、ワクチン接種後はしばらく安静にするようにしましょう。

また、

  • 接種後30分~1時間は病院の近くで様子を見る
  • なるべく診察時間に余裕を持って接種する
  • 異変があればすぐに病院へ行く

などの工夫をして万が一副作用が出た時もすぐに対応できるようにしておくと安心です。
ほとんどの犬は問題なく接種できますが、以前にワクチンで強い副作用が出たことがある場合は、獣医師に相談してください。

犬のワクチンは病気を未然に防ぐ大切なもの

犬のワクチンは、命に関わる感染症を防ぐための重要な予防策です。

  • 混合ワクチンは、生活環境に合わせて選ぶ
  • 狂犬病ワクチンは法律で義務付けられている
  • 子犬のうちは複数回、成犬になったら年1回の接種が基本
  • 副作用のリスクを理解し、接種後は様子をチェック

ワクチンについて正しい知識を持ち、定期的なワクチン接種で病気を予防し、犬の健康を守ってあげましょう。

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