犬の眼瞼に腫瘍がある|犬の眼瞼腫瘍の治療について解説
犬の眼瞼、すなわちまぶたにできものができているのを見つけるとびっくりしますよね。
犬の眼瞼腫瘍は高齢の犬には発生が多く、決して珍しい病気ではありません。
珍しくないとは言っても、眼瞼腫瘍を見つけると不安に思われるでしょう。
今回はそんな犬の眼瞼腫瘍について、解説いたします。
犬の眼瞼腫瘍について知ることで、治療についても理解を深めておきましょう。
眼瞼腫瘍とは
眼瞼腫瘍とは、病名ではなく眼瞼にできた腫瘍の総称です。
眼瞼はその皮膚の構造も他の部位の皮膚と異なります。
そのため、他の皮膚腫瘍とは区別して眼瞼腫瘍と呼ばれます。
眼瞼腫瘍と一言で言っても、どの細胞が腫瘍化するのかによって腫瘍の種類はさまざまです。
眼瞼腫瘍の種類には、以下のようなものがあります。
- 皮脂腺腫
- 扁平細胞性乳頭腫
- 皮脂腺癌
- 良性・悪性黒色腫
- 組織球腫
最も発生頻度の高い皮脂腺腫は、その60%を占め、マイボーム腺腫なども含まれます。
犬の眼瞼腫瘍は、6歳以上で発症することが多く、良性であることがほとんどです。
良性腫瘍であれば、他の部位に転移をすることは少ないと言われています。
眼瞼腫瘍ができた時の症状
眼瞼に腫瘍ができると、腫瘍が眼の表面の角膜や結膜に触れてしまうことで、さまざまな症状がでます。
目にゴミが入ったとき、とても小さなゴミでも、とても痛く感じますよね。
同じように、腫瘍が眼に触れてしまうと、痛みや炎症を起こすことがあります。
眼に炎症を起こすと、
- 目やに
- 充血
- 痛みや痒み
などの症状につながります。
これらにより、犬は眼をしょぼしょぼさせて瞬きの回数が増えたり、涙の量が増えたりすることもあります。

犬の目に出来物があることに気がついたら…
ここまでお読みいただき、
「うちの子の目にも眼瞼腫瘍がある…」
と不安に思われた方は、どうしたら良いのでしょうか。
早めに病院を受診しましょう
犬の眼瞼腫瘍は、良性腫瘍のことがほとんどです。
しかし良性腫瘍でも、大きくなってしまうことや、眼球に触れやすい位置に発生して眼球を傷つけてしまうことがあります。
そのため、愛犬の眼に異変を感じたらすぐに病院を受診しましょう。
病院では、腫瘍の様子だけでなく、眼の状態も検査することができます。
腫瘍の種類に関わらず、眼の病気を併発している場合には早急な治療が必要になる場合もあるので、要注意ですね。
犬の様子をしっかり観察して記録
「早く病院に行きたいけど、都合がつかずすぐにはいけない…」という方は、ぜひ腫瘍を見つけてからの犬の様子をしっかり観察してみてください。
眼に違和感を感じている様子はないか、元気や食欲に変わりはないかなど、小さな変化でも重要な情報になるかもしれません。
そして、見つけた時の腫瘍の様子を写真に撮るなどして記録しておきましょう。
腫瘍が大きくなるスピードや、発症時の腫瘍の外見は、腫瘍の種類を推測するのにも役立つでしょう。

眼瞼腫瘍の治療法
眼瞼腫瘍は、良性腫瘍が多いとは言っても眼の病気につながる可能性があると考えると、恐ろしいですよね。
眼瞼腫瘍ができた場合、どのように治療するのでしょうか。
眼瞼腫瘍の根本的な治療には、外科手術が必要になることもあります。
外科手術
眼瞼腫瘍の治療で最も重要なのは、外科手術です。
手術でしっかり切除することで、良性腫瘍であれば完治を目指すことができます。
腫瘍を取り残さずしっかり切除する目的以外にも、
- 切除後に眼が問題なく閉じられるか
- 外見の変化が大きくないか
などにも配慮しなければいけません。
外科手術のデメリットは、眼瞼腫瘍の発症が多い中高齢の犬にとって全身麻酔が負担である可能性があることです。
術後は傷を保護するのに、点眼や眼軟膏の投与が必要になる場合もあります。
それらの処置が可能であるというのも、手術を実施する上で非常に重要なポイントです。

経過観察をする場合
眼瞼腫瘍は、良性腫瘍であることが多いので、手術を実施しないこともあります。
手術を積極的におすすめしないのは、
- 眼に影響がない
- 腫瘍があることで日常生活に影響がない
- 麻酔リスクが高い
など、手術によるデメリットの方が大きいと考えられる場合です。
経過観察をしている間は、腫瘍の状態の変化に気がついたら、すぐに病院へご相談ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は眼瞼腫瘍について、特に治療方法をくわしく解説いたしました。
愛犬のかわいい顔にできる腫瘍、しっかり治療して治しておきたいですよね。
眼瞼腫瘍は、外科手術で確実な治療を行うことがとても重要です。
当院では、眼瞼腫瘍の外科手術についても実施が可能です。
愛犬の眼の健康のために、腫瘍を見つけたら早めにご相談ください。

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